“おいて”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
追手46.7%
追風33.3%
6.7%
於而6.7%
追手風6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鷹狩たちが遠くから、松を離れて、その曠野を、黒雲の走る下に、泥川のように流れてくるに従って、追手おいての風の横吹よこしぶき
天守物語 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
富士川をのぼる舟は追風おいてはらんだ時はかえって、下る船よりも速いことがあります。福士からこの船に乗った兵馬と七兵衛とがんりきと三人は、早くも甲府に着きました。
大倭朝やまとちょう天平宝字てんぴょうほうじねん癸亥きがいがつおいて西海さいかい火国ひのくに末羅潟まつらがた法麻殺几駅はまさきえきに
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
何卒此度之を斯迄重大之御取扱ニ相成候上は、御名を初国中人民ニ於而おいても一同可感服存候。
画は此船が任務を果してまた東へ帰り去る光景をえがいた。海原の果には、最早もう小さく小さくなった船が、陸から吹く追手風おいてに帆を張って船脚ふなあし軽く東へ走って居る。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)