“天平宝字”の読み方と例文
読み方割合
てんぴょうほうじ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
厚見王あつみのおおきみの歌一首。厚見王は続紀しょくきに、天平勝宝てんぴょうしょうほう元年に従五位下を授けられ、天平宝字てんぴょうほうじ元年に従五位上を授けられたことが記されている。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
心経をよめとの詔勅 ところで、この般若の真言について想い起こすことは、今から千百八十九年の昔、すなわち天平宝字てんぴょうほうじ二年の八月に下し賜わった淳仁じゅんにん天皇の詔勅であります。
般若心経講義 (新字新仮名) / 高神覚昇(著)
文化の万朶ばんだ、華のごとき時代といわれ、上下みなおおらかに、日々、春日しゅんじつの下にいたかと思われている——あの万葉の歌の生れた時代でさえ、後人はその歌のみを見て、天平宝字てんぴょうほうじ絢爛けんらんを慕うが
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)