“万朶”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ばんだ92.9%
まんだ7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
仏祖釈尊しゃくそんもこの国へ渡ってきて、東なる仏国日本に万朶ばんだ仏華ぶつげを見るうえは、仏祖も天皇のみ心とひとつでなければならないし
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
紅葉の『色懺悔』は万朶ばんだの花が一時に咲匂うて馥郁ふくいくたる花の香に息のつまるような感があったが、露伴の『風流仏』は千里漠々ばくばくたる広野に彷徨して黄昏たそがれる時
爾のしろしめすごとくわが夫に天地の正気せいきあつまるあり、その壮宏たる富嶽のごとく、そのかんばしきこと万朶まんだの桜のごとく、そのしゅうそのほう万国ともにたぐいし難し、我如何いかにしてこの夫を欺くべけんや
基督信徒のなぐさめ (新字新仮名) / 内村鑑三(著)