“万端”のいろいろな読み方と例文
旧字:萬端
読み方割合
ばんたん95.8%
よろづ4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
阿闍利さまは喜んでわたくしに万端ばんたんのことをおたのみになりました。しかし童子は細いこえで、けなげにもこういって頭をふりました。
あじゃり (新字新仮名) / 室生犀星(著)
家事に口を出し過ぎる夫に困ったら、一週間くらいそら病気をして、夫に家事万端ばんたんの世話をやかせ、負担にえない経験をさせたらどうですか。
良人教育十四種 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
生空しやうくう唯薀ゆゐうんに遮し、我倒がたうを幻炎に譬ふれば、我がいかるなる我やそれいづくにか有る、瞋るが我とおぼすか我が瞋るとおぼすか、思ひと思ひ、言ふと言ふ万端よろづのこと皆真実まことなりや、いぶかれば訝かしく
二日物語 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)