“瞋”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いか85.9%
いから3.1%
いかり3.1%
しん3.1%
おこ1.6%
にら1.6%
イカ1.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
縁伝いにあらい足音が聞えて、十太夫が再びここにあらわれた。それは客来のしらせではなかった。彼は眼をいからせて主人に重ねて訴えた。
番町皿屋敷 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
出さばせぬぞといからしけるを大岡殿おほをかどの粂之進くめのしんむかはれかれ拙者せつしやたづね仔細しさいあつて呼出せしなりけつしてかまふまじ如何いかに七すけ有樣に申せと云れければ七すけは夫見ろといふ面色にて粂之進くめのしん
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
汝が述べたるところの如きは円顱の愚物が常套の談、醜し、醜し、もち帰り去れ、※※こそんいかりかす胡餅こべいの一片、朕を欺かんとや、迂なり迂なり、想ひ見よ、そのかみ朕此讃岐の涯に来て
二日物語 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
仏教では、自分の内部、および外界に在る三毒(とんしん)が、これらの不平、不安、失望、恨み等……の悩みを惹き起すことを見破っております。
仏教人生読本 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
どうも私はおこりっぽくていけないからとて、その感情の根を押し潰し、また私は欲望が多過ぎて苦しいからとて、その根を断ち、また私は子供らしくて困るからと、その根を刈ります。
仏教人生読本 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
と云いながら力に任せて右内の胸をて、横面よこつらをポーンとったから、其処へ倒れました。日頃柔和な右内だが、余りのことと思わず道中差へ手をかけて角右衞門をにらむ。
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「——行者。出家ハイカルベカラズ、マタ、貪欲ナルベカラズ——とか聞いてるが」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)