“いかり”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:イカリ
語句割合
31.2%
30.0%
17.7%
憤怒5.4%
忿怒2.7%
忿2.3%
1.5%
1.5%
五十里1.2%
怒気0.8%
0.8%
震怒0.8%
憤恚0.8%
0.8%
瞋恚0.4%
譴怒0.4%
憤激0.4%
激怒0.4%
発憤0.4%
發憤0.4%
0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
けれども僕は里子のことを思うと、も消えて、たゞ限りなき悲哀に沈み、この悲哀の底には愛と絶望が戦うて居るのです。
運命論者 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
それで、何隻もの捕鯨船が、港にを入れたまま、動けなくなってしまった。それから急に、アメリカの捕鯨船は、だめになった。
無人島に生きる十六人 (新字新仮名) / 須川邦彦(著)
その中にを上げ帆を捲いて船を出したが、進むに従って横波が船の腹をドサンドサンと打って動揺して、それが段々くなった。
鳴雪自叙伝 (新字新仮名) / 内藤鳴雪(著)
云ふが儘に、酒が運んで来られたので、今ぐられた憤怒は殆ど全く忘れたやうに、余念なく酒を湯呑茶椀でり始めた。
重右衛門の最後 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
斯の亂暴な行ひは直に小さな姪のいたづらと知れましたが、そのために自分の忿怒奈何することも出來ませんでした。私はその帳面を引裂いて了ひました。
事の意外に出でたる驚、ことばに現すべからざる痛、負心の人に對する忿、皆明かに觀る人の心に印せられき。ヂドは今なる單吟に入りぬ。
君子の音は温柔にしてにおり、生育の気を養うものでなければならぬ。昔五絃琴じて南風の詩を作った。南風のずるやもって我が民のを解くべし。
弟子 (新字新仮名) / 中島敦(著)
崑はいたずらに小さな蛇を函の中へ入れて、十娘をだましてその函をけさした。十娘は顔色を変えて怒って、崑を罵った。崑もまた笑っていたのがかわってとなった。
青蛙神 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
茱萸の木から暫くで道は五十里川の岸へ出る。河の流は道路からでは餘程低くて一つの大きな瀑布を形つて居る。之が不動瀧である。瀧の上の巖の頂には矮小なひねびた松がかぶりついて居る。
痍のあと (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
頭ごなしにらうとして、つて丑松の為に言敗られた気味が有るので、軽蔑憎悪とは猶更容貌の上に表れる。『何だ——この穢多めが』とは其の怒気を帯びた眼が言つた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
花園には若い男と自分のが醜い死屍を横たえていた。劉万戸は自分の頭へ糞汁をかけられたようなをもって、その死屍を睨みつけていたが、ふと二人の関係が知りたくなった。
断橋奇聞 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
六節には彼の地文学の知識がわれる、「れ(神)山を移し給うに山知らず、彼れ震怒をもてこれをし給う」
ヨブ記講演 (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
しさに、涙にび、声を震はせ、「こは殿にはものに狂はせふか、何故ありての御折檻ぞ」と繰返してはゆれども、此方憤恚に逆上して、お村のも耳にも入らず、無二無三に哮立
妖怪年代記 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
そこへげた、一人われて、口惜しい口惜しいとわめきつづけながら、にとびかかって、頭髪ったり、顔面っかいたり、ったり、んだり
彼は裂けるばかりに瞋恚のまなじりをあげて、霹靂の落ちかかるように叫んだ。
玉藻の前 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
その美しいまなじりには少しく瞋恚を含んでいるらしかった。
玉藻の前 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
世を挙げて心傲ると歳久し天地の譴怒いただきにけり
風隠集 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
大君は天の譴怒ら照らす御光しみたまへり
風隠集 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
憤激の余り肩で呼吸をしている呉羽の見幕に辛うじて対抗しながら、真似をするように息を切らした。
二重心臓 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
それが、激怒にふるえる手で、袴の膝をんで、ぐっと斜めに上半身を突き出した。
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
カカリというのは、トモとミヨシに両を入れて、コマセのために生きた川エビをオモリのついた金網に入れ、海底へ沈めてまく。
江戸前の釣り (新字新仮名) / 三遊亭金馬(著)