“恚”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いか66.7%
いかり8.3%
はらだ8.3%
ふづく8.3%
イカリ8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
圭一郎はいかつて、この侵入者をそつと毒殺してしまはうとまで思ひ詰めたことも一度や二度ではなかつた。
崖の下 (旧字旧仮名) / 嘉村礒多(著)
五三仏菩薩のをしへの広大なるをもしらず、愚かなるまま、五四かだましきままに世を終るものは、其の五五愛慾邪念の五六業障ごふしやうかれて、或は五七もとかたちをあらはしていかりむく
たま/\一念迷ひ初め、自ら凡夫となるゆゑに、三毒五欲の情起り、殺生偸盜邪婬、慾惡口兩舌綺語妄語、いかはらだち愚癡我慢、貪り惜みて嫉み妬みだつた……。
ボルネオ ダイヤ (旧字旧仮名) / 林芙美子(著)
七六ふづくみ給ひそ。七七魚が橋の蕎麦くろむぎふるまひまをさんにと、いひなぐさめて行く。口とるをのこの腹だたしげに、此の七八死馬しにうままなこをもはたけぬかと、荷鞍にぐらおしなほして追ひもて行く。
各同ジカラズト雖ドモ、然カモ皆辛薫ノ物、生食スレバイカリヲ増シ、熟食スレバ婬ヲ発シ性霊ヲ損ズ故ニ之レヲ絶ツナリ
植物一日一題 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)