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『ボルネオ ダイヤ』
ふりがな文庫
『
ボルネオ ダイヤ
(
)
』
暗い水のほとりで蝋燭の燈が光つてゐる。ほんのさつき、最後の夕映が、遠く刷き消されていつたとおもふと、水の上を一日ぢゆう漂うてゐた布袋草も靜かに何處かの水邊で、今夜の宿りに停つてしまふに違ひない……。漕ぎ出てゐる小舟の楫の音がいやにはつきりと …
著者
林芙美子
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
文字種別
旧字旧仮名
読書目安時間
約25分(500文字/分)
朗読目安時間
約42分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
女中
(
バブウ
)
下女
(
バブウ
)
小舟
(
タンバガン
)
下男
(
ジヨンゴス
)
詩
(
パントウン
)
唄
(
ニヤニ
)
扇子
(
キツパス
)
恚
(
はらだ
)
天
(
あま
)
昧
(
くら
)
燒鷄
(
サツテ
)
瞋
(
いか
)