“扇子”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
せんす74.2%
おうぎ18.0%
あふぎ3.4%
おおぎ3.4%
キツパス1.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“扇子”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸6.5%
文学 > 日本文学 > 小説 物語1.8%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)0.6%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
「おお……」と乗りだして扇子せんすをつき、連名状へ眼を落した阿波守、三卿とともに息をのんで、ズーと血判をたどりながら、
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
マーキュ ピーターどんや、扇子せんすつらかくさうちふのぢゃ、扇子せんすはううつくしいからなう。
扇子おうぎをむしってちょうとして、勿体ない、観音様に投げうちをするようなと、手がしびれて落したほどです。
神鷺之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
と言うとともに、手錬てだれは見えた、八郎の手は扇子おうぎを追って、六尺ばかり足が浮いたと思うと、宙で留めた。
卵塔場の天女 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
道中だうちうつかひふるしの蟹目かにめのゆるんだ扇子あふぎでは峠下たふげした木戸きどしやがんで
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
わたしは、先生せんせいなつ嘉例かれいとしてくだすつた、水色みづいろきぬべりをとつた、はい原製ばらせいすゞしい扇子あふぎを、ひざめて、むねしかつて車上しやじやう居直ゐなほつた。
麻を刈る (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
……たきつけを入れて、炭をいで、土瓶どびんを掛けて、茶盆を並べて、それから、扇子おおぎではたはたと焜炉の火口ひぐちあおぎはじめた。
二、三羽――十二、三羽 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
老人は膝に扇子おおぎうやうやしく腰をかがめ、
白金之絵図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
椰子でつくつた扇子キツパスでゆるく蚊を追ひながら、さつきから暗いヴェランダで何か考へごとをしてゐる樣子だつたけれど、球江が鏡の前に坐ると、やつと澄子は部屋のなかへ這入つて來て、「あんた、タンバガンへ乘つて涼んで來ない?」と球江を誘つた。
ボルネオ ダイヤ (旧字旧仮名) / 林芙美子(著)