“初湯”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はつゆ66.7%
うぶゆ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わたくし昨年さくねんの十二ぐわつ芝愛宕下しばあたごした桜川町さくらがはちやうしまして、此春このはる初湯はつゆはいりたいとぞんじ、つい近辺きんぺん銭湯せんたうにまゐりまして「初湯はつゆにもあらひのこすやへそのあか」
年始まはり (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
おなじく二日ふつかまちひて、初湯はつゆんである風俗ふうぞく以前いぜんありたり、いまもあるべし。たとへば、本町ほんちやう風呂屋ふろやぢや、いた、がわいた、とのぐあひなり。
寸情風土記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
「赤さんは大きな男のおですよ。」と、産婆は死児をそっと次のへ持ち出した。そこには母親が、畳の上に桐油とうゆを敷き詰めて、たらい初湯うぶゆ湯灌ゆかんかの加減を見ていた。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)