“此春”の読み方と例文
読み方割合
このはる100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
執達吏の読上げて居る書籍は此春このはる郷里の兄からけて呉れた亡父の遺物である。保雄は父の遺骸を鬼に喰はれて居る様な気がた。
執達吏 (新字旧仮名) / 与謝野寛(著)
げんに代助が一戸を構へて以来、約一年余と云ふものは、此春このはる年賀状の交換のとき、序を以て、今の住所を知らした丈である。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
わたくし昨年さくねんの十二ぐわつ芝愛宕下しばあたごした桜川町さくらがはちやうしまして、此春このはる初湯はつゆはいりたいとぞんじ、つい近辺きんぺん銭湯せんたうにまゐりまして「初湯はつゆにもあらひのこすやへそのあか」
年始まはり (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)