“銭湯”のいろいろな読み方と例文
旧字:錢湯
読み方割合
せんとう87.5%
せんたう9.4%
ふろ3.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
実におそろしい話です。その噂がそれからそれへと伝わって、気の弱いものは逢魔が時を過ぎると銭湯せんとうへも行かないという始末。
半七捕物帳:30 あま酒売 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
わたくし昨年さくねんの十二ぐわつ芝愛宕下しばあたごした桜川町さくらがはちやうしまして、此春このはる初湯はつゆはいりたいとぞんじ、つい近辺きんぺん銭湯せんたうにまゐりまして「初湯はつゆにもあらひのこすやへそのあか」
年始まはり (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
ある日、敬二郎が二階の窓からたんを吐くと、路地を通っている銭湯ふろ屋の娘の顔に掛った。それでおたかと銭湯屋との仲は目立って仲がわるくなり、子供たちは二町も遠方さきの銭湯へ行った。
婚期はずれ (新字新仮名) / 織田作之助(著)