“黄表紙”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きびょうし68.8%
きべうし31.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
第二篇は歌麿の制作を分類して肉筆及黄表紙きびょうし絵本類の板下はんしたならびに錦絵摺物すりもの秘戯画等となし、各品かくひんにつき精細にその画様と色彩とを説明せり。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
その頃はもう黄表紙きびょうし時代と変って同じ戯作げさくの筆を執っていても自作に漢文の序文を書き漢詩の像讃をした見識であったから
八犬伝談余 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
黄表紙きべうしを讀んでゐた平次は、起き上がると煙草盆を引寄せて、こればかりはよく磨いた眞鍮しんちうの煙管と共に八五郎の方に押しやるのです。
若し彼等の「常談じやうだん」としたものを「真面目まじめ」と考へて見るとすれば、黄表紙きべうし洒落本しやれぼんもその中には幾多の問題を含んでゐる。僕等は彼等の作品に随喜ずゐきする人人にも賛成出来ない。
澄江堂雑記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)