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黄表紙
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きべうし
ふりがな文庫
“
黄表紙
(
きべうし
)” の例文
黄表紙
(
きべうし
)
を讀んでゐた平次は、起き上がると煙草盆を引寄せて、こればかりはよく磨いた
眞鍮
(
しんちう
)
の煙管と共に八五郎の方に押しやるのです。
銭形平次捕物控:170 百足屋殺し
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
若し彼等の「
常談
(
じやうだん
)
」としたものを「
真面目
(
まじめ
)
」と考へて見るとすれば、
黄表紙
(
きべうし
)
や
洒落本
(
しやれぼん
)
もその中には幾多の問題を含んでゐる。僕等は彼等の作品に
随喜
(
ずゐき
)
する人人にも賛成出来ない。
澄江堂雑記
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
指にそまりし
黄表紙
(
きべうし
)
の
どんたく:絵入り小唄集
(新字旧仮名)
/
竹久夢二
(著)
これは何も
黄表紙
(
きべうし
)
だの
洒落本
(
しやれぼん
)
だのの作者ばかりではない。僕は
曲亭馬琴
(
きよくていばきん
)
さへも彼の
勧善懲悪
(
くわんぜんちやうあく
)
主義を信じてゐなかつたと思つてゐる。馬琴は或は信じようと努力してはゐたかも知れない。
澄江堂雑記
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
たまには
黄表紙
(
きべうし
)
を出したり、八五郎とヘボ
碁
(
ご
)
も鬪はせますが、何べんも何べんも讀んだ黄表紙が、夢中になるほど面白い筈はなく、八五郎と一
局
(
きよく
)
圍
(
かこ
)
んでも、申分なく人間の甘い八五郎に
銭形平次捕物控:330 江戸の夜光石
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
「歌舞伎芝居や
黄表紙
(
きべうし
)
にあるだらう。紛失物は
大概
(
たいがい
)
きまつて居るよ。小倉の色紙に、
讓葉
(
ゆづりは
)
の
御鏡
(
おかゞみ
)
さ。それからそれ、御家の系圖だ。皆んな一度は惡人の手に入つて、大騷ぎするにきまつて居る」
銭形平次捕物控:300 系図の刺青
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
“黄表紙”の解説
黄表紙(きびょうし)は、恋川春町『金々先生栄花夢』(1775年刊行)から式亭三馬『雷太郎強悪物語』(1806年)までの草双紙の総称である。知的でナンセンスな笑いと、当時の現実世界を踏まえた写実性が特徴である。
(出典:Wikipedia)
黄
常用漢字
小2
部首:⿈
11画
表
常用漢字
小3
部首:⾐
8画
紙
常用漢字
小2
部首:⽷
10画
“黄表紙”で始まる語句
黄表紙御法度