“きべうし”の漢字の書き方と例文
語句割合
黄表紙100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これは何も黄表紙きべうしだの洒落本しやれぼんだのの作者ばかりではない。僕は曲亭馬琴きよくていばきんさへも彼の勧善懲悪くわんぜんちやうあく主義を信じてゐなかつたと思つてゐる。馬琴は或は信じようと努力してはゐたかも知れない。
澄江堂雑記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
たまには黄表紙きべうしを出したり、八五郎とヘボも鬪はせますが、何べんも何べんも讀んだ黄表紙が、夢中になるほど面白い筈はなく、八五郎と一きよくかこんでも、申分なく人間の甘い八五郎に
「歌舞伎芝居や黄表紙きべうしにあるだらう。紛失物は大概たいがいきまつて居るよ。小倉の色紙に、讓葉ゆづりは御鏡おかゞみさ。それからそれ、御家の系圖だ。皆んな一度は惡人の手に入つて、大騷ぎするにきまつて居る」