“曲亭馬琴”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きょくていばきん83.3%
きよくていばきん16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「やッぱり学者なんでしょうね、その男は。曲亭馬琴きょくていばきんとどっちでしょう。私ゃ馬琴の『八犬伝はっけんでん』も持っているんだが」
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
伊波伝毛乃記いわでものき』といふものあり。これ曲亭馬琴きょくていばきんあんに人をそしりておのれをたこうせんがために書きたるものなりとか。
書かでもの記 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
これは何も黄表紙きべうしだの洒落本しやれぼんだのの作者ばかりではない。僕は曲亭馬琴きよくていばきんさへも彼の勧善懲悪くわんぜんちやうあく主義を信じてゐなかつたと思つてゐる。馬琴は或は信じようと努力してはゐたかも知れない。
澄江堂雑記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
ざうする菊塢きくうの手紙には、うめ一枝いつしゑがきて其上そのうへそのの春をおわかまをすといふ意味の句あり、また曲亭馬琴きよくていばきんめいしつしてのち、欝憂うさを忘るゝためにおのれと記臆きをくせし雑俳ざつぱいかきつらねて、友におくりしうち
隅田の春 (新字旧仮名) / 饗庭篁村(著)