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曲亭馬琴
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きょくていばきん
ふりがな文庫
“
曲亭馬琴
(
きょくていばきん
)” の例文
「やッぱり学者なんでしょうね、その男は。
曲亭馬琴
(
きょくていばきん
)
とどっちでしょう。私ゃ馬琴の『
八犬伝
(
はっけんでん
)
』も持っているんだが」
道草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
『
伊波伝毛乃記
(
いわでものき
)
』といふものあり。これ
曲亭馬琴
(
きょくていばきん
)
暗
(
あん
)
に人を
誹
(
そし
)
りて
己
(
おの
)
れを
高
(
たこ
)
うせんがために書きたるものなりとか。
書かでもの記
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
かの
曲亭馬琴
(
きょくていばきん
)
なども頻りにそれを攻撃していたのであるが、それがまた復活して来て、“勿体なや父さんはお年の上に非業の最期”と修正しろというのである。
明治劇談 ランプの下にて
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
江戸時代随一の物知り男
曲亭馬琴
(
きょくていばきん
)
の博覧強記とその知識の振り廻わし方は読者の周知の通りである。
西鶴と科学
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
たとえば
曲亭馬琴
(
きょくていばきん
)
の『
烹雑
(
にまぜ
)
の
記
(
き
)
』という随筆に、
佐渡
(
さど
)
ヶ
島
(
しま
)
の記事がやや詳しく載せられ、浜に流れ寄るくさぐさの異郷の産物の中に、
椰子藻珠
(
やしもだま
)
などが有ることを
誌
(
しる
)
している。
海上の道
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
▼ もっと見る
その鮮かな曲芸と、曲芸師の身なりが、
漸
(
ようや
)
くポツポツ拾いよみしていた、
曲亭馬琴
(
きょくていばきん
)
の『八犬伝』のなかの
犬阪毛野
(
いぬさかけの
)
を思わせて、アンポンタンの空想ずきを非常に楽しませてくれた。
旧聞日本橋:17 牢屋の原
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
日本でも
北村季吟
(
きたむらきぎん
)
がはじめて『
山之井
(
やまのい
)
』という季を集め評釈したものを作り、それからだんだん
元禄
(
げんろく
)
・
天明
(
てんめい
)
を経てその季の数もふえて来、
曲亭馬琴
(
きょくていばきん
)
のあの綿密な頭で『歳時記
栞草
(
しおりぐさ
)
』なるものを
拵
(
こしら
)
え
俳句への道
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
私が最後に
茗荷谷
(
みょうがだに
)
のほとりなる
曲亭馬琴
(
きょくていばきん
)
の墓を尋ねてから、もう十四、五年の月日は早くも去っている……。
伝通院
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
上田秋成
(
うえだあきなり
)
の「
雨月物語
(
うげつものがたり
)
」のうちに「
蛇性
(
じゃせい
)
の
婬
(
いん
)
」の怪談のあることは
誰
(
たれ
)
も知つてゐるが、これは
曲亭馬琴
(
きょくていばきん
)
が水戸にいた人から聞いた話であるといふことで、その
趣
(
おもむき
)
がやゝ類似してゐる。
梟娘の話
(新字旧仮名)
/
岡本綺堂
(著)
然
(
しかる
)
に、何から思いついたのやら、ふと
曲亭馬琴
(
きょくていばきん
)
の小説『
夢想兵衛胡蝶物語
(
むそうべえこちょうものがたり
)
』を
種本
(
たねほん
)
にして、原作の
紙鳶
(
たこ
)
を飛行機に改め、「彼はどこへでも飛んで行く。」という題をつけ
つゆのあとさき
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
曲
常用漢字
小3
部首:⽈
6画
亭
常用漢字
中学
部首:⼇
9画
馬
常用漢字
小2
部首:⾺
10画
琴
常用漢字
中学
部首:⽟
12画
“曲亭”で始まる語句
曲亭
曲亭流
曲亭主人馬琴
曲亭滝沢馬琴