“きょくていばきん”の漢字の書き方と例文
語句割合
曲亭馬琴100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
江戸時代随一の物知り男曲亭馬琴きょくていばきんの博覧強記とその知識の振り廻わし方は読者の周知の通りである。
西鶴と科学 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
たとえば曲亭馬琴きょくていばきんの『烹雑にまぜ』という随筆に、佐渡さどしまの記事がやや詳しく載せられ、浜に流れ寄るくさぐさの異郷の産物の中に、椰子藻珠やしもだまなどが有ることをしるしている。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
その鮮かな曲芸と、曲芸師の身なりが、ようやくポツポツ拾いよみしていた、曲亭馬琴きょくていばきんの『八犬伝』のなかの犬阪毛野いぬさかけのを思わせて、アンポンタンの空想ずきを非常に楽しませてくれた。
旧聞日本橋:17 牢屋の原 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)