“婬”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いん61.5%
みだ15.4%
みだら15.4%
みだり7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かのおんなどもがその芸名に仏くさい名前をつけていたのはいんをひさぐことを一種の菩薩行ぼさつぎょうのように信じたからであるというが
蘆刈 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
己は十四の春、中学は嫌だ商業学校なら入るといって自分から主張した。己の家のみだらな二人は己が裏をかいているとも知らず二言返事で悦んだものだ。
地上:地に潜むもの (新字新仮名) / 島田清次郎(著)
さて竜に生まるるは、必ずしも瞋痴ばかにおこった者に限らず、吝嗇けちな奴も婬乱な人も生まれるので、けちな奴が転生した竜は相変らずしわく、みだらなものがなった竜は、依然多淫だ。
かれがさがみだりなる物にて、二八二牛とつるみてはりんみ、馬とあひては竜馬りようめを生むといへり。二八三此のまどはせつるも、はたそこの秀麗かほよき二八四たはけたると見えたり。