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婬
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いん
ふりがな文庫
“
婬
(
いん
)” の例文
かのおんなどもがその芸名に仏くさい名前をつけていたのは
婬
(
いん
)
をひさぐことを一種の
菩薩行
(
ぼさつぎょう
)
のように信じたからであるというが
蘆刈
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
結局彼らは人形を舞わすとか、手品を使うとか、
婬
(
いん
)
を
鬻
(
ひさ
)
ぐとかいう様な、身分相当の方法によって、生活の資を求めねばならぬ。
特殊部落の成立沿革を略叙してその解放に及ぶ
(新字新仮名)
/
喜田貞吉
(著)
秋成の「雨月物語」は、ぼくの少年時の愛読書の一つだが、あの中でも「
蛇性
(
じゃせい
)
の
婬
(
いん
)
」「菊花の
約
(
ちぎり
)
」「白峯」の三篇がわけてすぐれている。
随筆 新平家
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
上田秋成
(
うえだあきなり
)
が『
西湖佳話
(
せいこかわ
)
』の中の『
雷峯怪蹟
(
らいほうかいせき
)
』をそっくり飜案して蛇性の
婬
(
いん
)
にしたのとは
甚
(
はなは
)
だしい相違である。
怪譚小説の話
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
方今の芝居は
婬
(
いん
)
に過ぎ、哀に過ぎ、誕に過ぎ、濃に過ぎ、人心を
害
(
そこな
)
うこと多し。裁制を加えざるべからず。
国楽を振興すべきの説
(新字新仮名)
/
神田孝平
(著)
▼ もっと見る
汝、
六五
家を出でて
仏
(
ほとけ
)
に
婬
(
いん
)
し、
六六
未来
(
みらい
)
解脱
(
げだつ
)
の利慾を願ふ心より、
六七
人道
(
にんだう
)
をもて
因果
(
いんぐわ
)
に引き入れ、
六八
堯舜
(
げうしゆん
)
のをしへを
釈門
(
しやくもん
)
に
混
(
こん
)
じて
朕
(
われ
)
に説くやと、御声あららかに
告
(
の
)
らせ給ふ。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
上田秋成
(
うえだあきなり
)
の「
雨月物語
(
うげつものがたり
)
」のうちに「
蛇性
(
じゃせい
)
の
婬
(
いん
)
」の怪談のあることは
誰
(
たれ
)
も知つてゐるが、これは
曲亭馬琴
(
きょくていばきん
)
が水戸にいた人から聞いた話であるといふことで、その
趣
(
おもむき
)
がやゝ類似してゐる。
梟娘の話
(新字旧仮名)
/
岡本綺堂
(著)
私は疲れた身体に熱い酒をそそぎ入れた。しかし私は酔わなかった。酌に来た女は
秋刀魚
(
さんま
)
船の話をした。船員の腕にふさわしい
逞
(
たくま
)
しい健康そうな女だった。その一人は私に
婬
(
いん
)
をすすめた。
冬の蠅
(新字新仮名)
/
梶井基次郎
(著)
耕作をせぬ女が生活して行く為には、自然と
婬
(
いん
)
を
鬻
(
ひさ
)
ぐことになるのは、やむをえなかった事でありましょう。
特殊部落の成立沿革を略叙してその解放に及ぶ
(新字新仮名)
/
喜田貞吉
(著)
一
蛇性
(
じやせい
)
の
婬
(
いん
)
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
婬
漢検1級
部首:⼥
11画
“婬”を含む語句
婬猥
貪婬
婬婦
婬風
婬蕩
婬賣
婬褻
邪婬
荒婬
病的婬乱症
猥婬
婬靡
婬逸
下婬
婬色
婬楽
婬書
婬惨
婬奔
婬売