“仏”のいろいろな読み方と例文
旧字:
読み方割合
ほとけ67.9%
ぶつ20.9%
ぼとけ4.5%
ふつ3.0%
フランス1.5%
フォー0.7%
のう0.7%
ブツ0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ほとけさまは、おこまりになりました。そしてかんがえぬいたすえに、ついにおじいさんを、つぎのようなものとしてしまわれたのであります。
ものぐさじじいの来世 (新字新仮名) / 小川未明(著)
地点は、森武蔵ぜいっている岐阜ヶ嶽の下——ぶついけのなぎさである。馬に水を飼い、馬の脚を、水にけて冷やしているのだ。
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
八歳か九歳くさいの時か、とにかくどちらかの秋である。陸軍大将の川島かわしま回向院えこういんぼとけ石壇いしだんの前にたたずみながら、かたの軍隊を検閲けんえつした。
少年 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
それは見る見る売り切れとなって、全国の少年はこの日記を読まないことを恥とした。日記はふつどくえいにち、の各国語にやくされた。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
既に幾たびも君が学資に窮して、休学のむを得ざらんとするごとに、常にフランス文の手紙がそって、行届ゆきとどいた仕送しおくりがあったではないか。
湯島詣 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
それからフォーは、ふと、今自分が着ている服に目をうつした。それは中国服ではなく、タキシードであった。しかしひどく汚れていた。
英本土上陸戦の前夜 (新字新仮名) / 海野十三(著)
子供四 のうさまでしょう。
出家とその弟子 (新字新仮名) / 倉田百三(著)
これと同じ意味に於て、特殊な外国語を使つたり、ブツ語や、東洋語を用ゐたりして、詩語の範囲は拡げられた。象徴派以前からも此風は盛んであつたが、有明・泣菫氏以後甚しくなつた時期がある。
詩語としての日本語 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)