“仏手柑”のいろいろな読み方と例文
旧字:佛手柑
読み方割合
ぶしゅかん50.0%
ぶしゆかん37.5%
ぶつしゅかん12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
仏手柑ぶしゅかんのような、黄ばんだ瘠せた手を差しのべながら、海洞ほらあなへ潮が差し込んで来るような妙に響のない声で
犂氏の友情 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
汽車が国府津こふづへ着くと、小田原の町長を始め、講演会のきもいり達はそこのプラツトホームに仏手柑ぶしゆかんや馬鈴薯のやうな顔を並べて突立つてゐた。
杏子あんず色やシトロン色や仏手柑ぶつしゅかん色などさまざまの色で、橄欖樹オリーヴの間に輝いてるそれらの家は、木の葉の中のみごとな果実のように見える……。イタリーの幻覚は肉感的である。