仏手柑ぶしゆかん)” の例文
旧字:佛手柑
汽車が国府津こふづへ着くと、小田原の町長を始め、講演会のきもいり達はそこのプラツトホームに仏手柑ぶしゆかんや馬鈴薯のやうな顔を並べて突立つてゐた。
仏手柑ぶしゆかんの青む南国なんごく
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
ぷんぷんと体臭を撒き散らす仏手柑ぶしゆかん。——さういつたもののはなばなしさ。豊饒さ。
独楽園 (新字旧仮名) / 薄田泣菫(著)