“南国”のいろいろな読み方と例文
旧字:南國
読み方割合
なんごく80.0%
なんこく20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかし、そうしたあそびごとも、南国なんごくだからされるのである。こちらのように、半年はんとしふゆ半年はんとしなつというようなくにには、そんなとりもすんでいなければ、めずらしいはないていない。
珍しい酒もり (新字新仮名) / 小川未明(著)
鞭拍子むちびやうしやうやく慣れて南国なんごく牧場まきばの春の草に歌よき
恋衣 (新字旧仮名) / 山川登美子増田雅子与謝野晶子(著)
南国なんこくの空は紺青こんじょういろに晴れていて、蜜柑の茂みをれる日が、きらきらした斑紋はんもんを、花壇の周囲まわりの砂の上に印している。厩には馬の手入をする金櫛かなぐしの音がしている。
(新字新仮名) / 森鴎外(著)