“石壇”の読み方と例文
読み方割合
いしだん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
其處そこで、でこぼこと足場あしばわるい、蒼苔あをごけ夜露よつゆでつる/\とすべる、きし石壇いしだんんでりて、かさいで、きしくさへ、荷物にもつうへ
二た面 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
八歳か九歳くさいの時か、とにかくどちらかの秋である。陸軍大将の川島かわしま回向院えこういんぼとけ石壇いしだんの前にたたずみながら、かたの軍隊を検閲けんえつした。
少年 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
宮から阪の石壇いしだんを下りて石鳥居を出た処に、また一本百年あまりの杉がある。此杉の下から横長い田圃たんぼがよく見晴される。田圃を北から南へ田川が二つ流れて居る。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)