“石碑”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せきひ69.2%
いしぶみ20.5%
いし5.1%
いしふみ2.6%
しるし2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
伯父をぢさんも、きちさんも、友伯父ともをぢさんも、みんなおさるさんのわきまして、がけしたにあるふる石碑せきひ文字もじみました。それには
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
「こりゃ読めん。石碑いしぶみの表に、何やら細々と彫ってあるが、全文、神代文字らしい。なに、裏には、ただの楷書かいしょがあると。どれどれ」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
墓地へ近くなるにしたがって、石碑いし屋の前には、きれいな唐草模様や、くすんだ色で塗った安物の花瓶が、棚の上に並べられてあった。
碧眼 (新字新仮名) / モーリス・ルヴェル(著)
現代政治のとり方は、庚申堂こうしんどうに建ててある、三猿の石碑いしふみそっくりだ。見ざる聞かざるいわざるだ。将軍家よ見てはいけない。人民どもよ見てはいけない。将軍家よ聞いてはいけない。
銅銭会事変 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
尖つた三角型の洒落た石で、舞妓まひこの振袖にも包まれさうな小さな石碑しるしである。