“石”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いし68.1%
こく11.7%
せき4.9%
ごく4.2%
いは2.9%
いそ2.3%
イソ1.3%
せっ1.3%
イシ1.0%
いわ0.3%
いしイ0.3%
いはほ0.3%
いィし0.3%
イハ0.3%
イワ0.3%
小石0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ところで——番町ばんちやう下六しもろく此邊このへんだからとつて、いし海月くらげをどしたやうな、石燈籠いしどうろうけたやうな小旦那こだんなたちが皆無かいむだとおもはれない。
番茶話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「——つまりその記録によりますとですね、吉川銀左衛門氏は、当時、五こく十人扶持ぶちをいただいておったという事でありまして……」
「——ご当家から観ても、あの一せきは、中国全土、敵ならぬはない中の、ただ一つのお味方でしょう。死なしてはなりますまい」
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
また辻々のはり札で軍艦四十せきが大阪から五十万ごくの米を積んで急航する、というふうな報知をよむと全身に嬉しさの身ぶるいが走った。
地異印象記 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
ここにその神の髮をりて、その室のたりきごとに結ひ著けて、五百引いほびきいは一二を、その室の戸に取りへて、そのみめ須世理毘賣を負ひて
かくていそかみの神宮に參つて、天皇に「すべて平定し終つて參りました」と奏上致しました。依つて召し入れて語られました。
物部氏が、本流は亡びたが、イソカミ氏が栄えてゐて、大嘗祭の時に、大切な御門の固めをした。門の処に、楯と矛とを樹てゝ、外敵を差し止める事をした。
大嘗祭の本義 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
もどってみますと、おしろぜんたいが大理石だいりせきづくりになっていて、まっ白なせっこうの彫像ちょうぞうもおいてあれば、きんのかざりもついていました。
例えば「イシ」という語と「椅子イス」という語は、我々はこれを聴いて確かに別の語だということがはっきり判る。すなわち「シ」の音と「ス」の音とを我々が耳に聴き分けるからであります。
古代国語の音韻に就いて (新字新仮名) / 橋本進吉(著)
この天皇の御世に皇后いわひめの命の御名の記念として葛城部をお定めになり、皇太子イザホワケの命の御名の記念として壬生部をお定めになり
遠国近在の人も通るからいしイ敷いてあれば往来の人がどのくらい助かるか知んねえ、又此処なうちから毎日彼処あすこへ炭を送る時出方のものを五十人として、日に十足の草鞋を切るとした所がでけい事だ
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
こもらひぬ、あらがねいはほとのひまうづもれ。
新頌 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
いィしうゥえのつんがらす
まざあ・ぐうす (新字新仮名) / 作者不詳(著)
このみは、わがみならず。クシの神、常世にいます、イハ立たす少名御神の、神壽カムホぎ狂ほし、豐壽トヨホぎ壽ぎ𢌞モトホし、マツり來しみぞ。アサせ。ささ(仲哀記)
乃ち千引石を其黄泉比良坂に引塞ヒキサえて、其イワを中に置きて、相対立ムキタタして、事戸コトドを渡す時に、伊邪那美命申し給わく、愛しき我が那勢の命、かくし給わば、汝の国の人草
比較神話学 (新字新仮名) / 高木敏雄(著)
ちょうど多くの小石の中に小さな宝石があるようなもので、玉が眼につかぬからというて石と共に棄ててしまうのは識者の取らぬところである。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)