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石
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せき
ふりがな文庫
“
石
(
せき
)” の例文
「——ご当家から観ても、あの一
石
(
せき
)
は、中国全土、敵ならぬはない中の、ただ一つのお味方でしょう。死なしてはなりますまい」
黒田如水
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
周延
(
ちかのぶ
)
が描いた千代田の大奥と云う三枚続きの絵にあるような
遣
(
や
)
り
水
(
みず
)
、
築山
(
つきやま
)
、雪見燈籠、瀬戸物の鶴、洗い
石
(
せき
)
などがお誂い向きに配置されて
少年
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
寒
(
さむ
)
い、
寒
(
さむ
)
い
天気
(
てんき
)
の
日
(
ひ
)
などは、
朝
(
あさ
)
から
晩
(
ばん
)
まで、その
霜柱
(
しもばしら
)
が
解
(
と
)
けずに、ちょうど六
方
(
ぽう
)
石
(
せき
)
のように、また
塩
(
しお
)
の
結晶
(
けっしょう
)
したように、
美
(
うつく
)
しく
光
(
ひか
)
っていることがありました。
小さな草と太陽
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
かれは
褐色
(
かっしょく
)
の
法衣
(
ころも
)
を着て、その顔も
風体
(
ふうてい
)
もなんだか異様にみえたが、
石
(
せき
)
にむかって親しげに話しかけた。
中国怪奇小説集:06 宣室志(唐)
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
それは、上からたれた
石灰分
(
せっかいぶん
)
が、かたまってできた、まっ白な
石
(
せき
)
じゅんでした。鍾乳石や石じゅんのことは、学校でおそわっていましたが、見るのは、これがはじめてです。
探偵少年
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
▼ もっと見る
して元の座に
直
(
なほ
)
り早々歸らんとせし所へ平兵衞來り今一
石
(
せき
)
と望みけるにより又々一石
打
(
うち
)
終
(
をは
)
り
挨拶
(
あいさつ
)
もそこ/\に
暇
(
いとま
)
を告て立歸り今日こそ我が思ひのたけを
通
(
つう
)
ぜしからは如何なる
返事
(
へんじ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
これにヒヤシンス
石
(
せき
)
でも象篏してあったら、さしあたり七万五千弗の口だ。
だいこん
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
一度山荘へ遊んだことのある博士は、其れが山腹の自然
石
(
せき
)
を切り開いた大
巌窟
(
がんくつ
)
である事を僕等に語つて
是非
(
ぜひ
)
見て置けと言はれる。其れで馬車代
丈
(
だけ
)
は僕等三人で負担する事に決めて同行を約した。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
老婆は数枚の金を出して、粟と麦を一
石
(
せき
)
ずつ買わせ、夜は細君と一緒の寝台に寝た。細君は初めは
懼
(
おそ
)
れたが、老婆が自分を可愛がってくれる心が解ったので、それからは疑い懼れぬようになった。
王成
(新字新仮名)
/
蒲 松齢
(著)
欄干は支那風にしていて、庭園に太湖
石
(
せき
)
などがおいてあった。
余齢初旅:――中支遊記――
(新字新仮名)
/
上村松園
(著)
女童
(
めわらは
)
はほのかなりしか小硯の赤間が
石
(
せき
)
に墨片
避
(
よ
)
けて
夢殿
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
「
苗字
(
みょうじ
)
は
石
(
せき
)
、名は
秀
(
しゅう
)
。——
金陵
(
きんりょう
)
は
建康府
(
けんこうふ
)
の産で、あだ名を
※命
(
べんめい
)
(いのちしらず)三郎とよばれています」
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
さて義貞が、尊氏を追うには、まずその一
石
(
せき
)
一石から抜いてゆかなければ、山陽道は通りえない。
私本太平記:11 筑紫帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そこでもし
祝家荘
(
しゅくかそう
)
を襲って、彼の富をここへ移せば、まず数年はゆたかに兵馬を練っていられましょう。まざに一
石
(
せき
)
二鳥三鳥です。……さらに私には、もひとつの望みがある。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
パチ——と一
石
(
せき
)
布
(
お
)
いて、かまきりが、横を向き
魚紋
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
パチッ……と一
石
(
せき
)
。いい音だ。
鳴門秘帖:01 上方の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“石”の解説
石(いし)は、岩(いわ)より小さく、砂(すな)よりも大きい、鉱物質のかたまり。
(出典:Wikipedia)
石
常用漢字
小1
部首:⽯
5画
“石”を含む語句
石鹸
金剛石
石階
宝石
大理石
大石
燧石
石橋
石造
甃石
石油
鉱石
石塊
磐石
花崗石
石碑
菊石
墓石
石城
石礫
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