“石油”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せきゆ50.0%
あぶら16.7%
アブラ8.3%
ニェフチ8.3%
ネフチ8.3%
ペトロール8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おとこは、こちらの石油せきゆかんのふたをりました。青々あおあおとした、強烈きょうれつ香気こうき発散はっさんする液体えきたい半分はんぶんほどもかんのなかになみなみとしていました。
火を点ず (新字新仮名) / 小川未明(著)
小苦面こくめんに首を傾げて聞いてゐたが、松太郎の話が終ると、『何しろハア。今年ア作が良くねえだハンテな。奈何どうだべなア! 神樣さア喜捨あげる錢金が有つたら石油あぶらでも買ふべえドラ。』
赤痢 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
街へ石油アブラ買ひに、——砂土を貰つて戻る、昨日、わざ/\山口から買つてきた夕顔の苗を植ゑる、どうもあぶないらしい、どうか生きかへつてくれ、伸びてくれ、咲いてくれ、実つてくれ。……
其中日記:06 (六) (新字旧仮名) / 種田山頭火(著)
普通の暦でその日は金曜日に当ったからすぐ「アズ石油ニェフチ」へ行って油田を見せて貰えるつもりでいたところが、生憎その日はペルシアの日曜日——何かの宗教的祝日で、大通りの商店、事務所
石油の都バクーへ (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
石油ネフチと白くかかれている特殊な輸送船が川波の間をさかのぼってゆくのをみると伸子にしろソヴェトの生産計画の生きた姿を感じずにいないのだった。
道標 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
「じゃア、石油ペトロールはどうだ」
犂氏の友情 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)