“石油缶”のいろいろな読み方と例文
旧字:石油罐
読み方割合
せきゆかん66.7%
せきゆくわん33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこで、村の壮健そうけんな人達が集まって、二三十人一かたまりになって出かけました。松明たいまつ、棒、太鼓たいこかね石油缶せきゆかん、そんなものをめいめい持っていきました。
ひでり狐 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
恰好かっこうは二合入りの石油缶せきゆかんとも云うべきもので、そこへ油をす口と、しんを出すあないてる上に、細長いくだが食っついて、その管の先がちょっと横へ曲がると、すぐふくらんだカップになる。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
彼等のあるものは、石油缶せきゆくわんそこはせた四角なうろこで蔽はれてゐる。彼等の一つを借りて、夜中よなかはしらの割れるおとまさないものは一人ひとりもない。彼等の戸には必ず節穴ふしあながある。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)