“壮健”のいろいろな読み方と例文
旧字:壯健
読み方割合
たっしゃ39.5%
じょうぶ21.1%
たつしや15.8%
そうけん7.9%
すこやか5.3%
がんぢやう2.6%
げんき2.6%
さうけん2.6%
ぢやうぶ2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私はこのように壮健たっしゃですけれど、イサクは肺病と胃癌とですっかり体を痛めて了って余命少くなったこととが其原因でございます。
死の復讐 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
二人とも日常ひごろ非常に壮健じょうぶなので——わずらっても須磨子が頑健がんけんだと、驚いているといっていたという、看病人の抱月氏の方がはかばかしくないようだった。
松井須磨子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
働好な、壮健たつしやな、人の好い、しかも子の無い叔母は、いつまでも児童こどものやうに丑松を考へて居るので、其児童扱こどもあつかひが又、些少すくなからず丑松を笑はせた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
アンドレイ、エヒミチはいてこころ落着おちつけて、なんの、つきも、監獄かんごくもそれがどうなのだ、壮健そうけんもの勲章くんしょうけているではないか。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
はからずこゝでお目に懸り、ずお壮健すこやかでいらッしゃいまして、んな嬉しい事はございません
おれちも壮健がんぢやうで、うんとこや
畑の祭 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
「じゃお壮健げんきで……、アバヨ、アバヨだ」
冬枯れ (新字新仮名) / 徳永直(著)
其後そのご雲飛うんぴ壮健さうけんにして八十九歳にたつした。我が死期しききたれりと自分で葬儀さうぎ仕度したくなどをとゝの遺言ゆゐごんして石をくわんおさむることをめいじた。
石清虚 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
余り壮健ぢやうぶでなく、痩せた、図抜けて背の高い人で、一日として無為ぶゐに暮せない性質たちなのか、一時間と唯坐つては居ない。何も用のない時は、押入の中を掃除したり、寵愛の銀煙管をみがいたりする。
刑余の叔父 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)