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じょうぶ
ふりがな文庫
“
壮健
(
じょうぶ
)” の例文
旧字:
壯健
二人とも
日常
(
ひごろ
)
非常に
壮健
(
じょうぶ
)
なので——
病
(
わず
)
らっても須磨子が
頑健
(
がんけん
)
だと、驚いているといっていたという、看病人の抱月氏の方がはかばかしくないようだった。
松井須磨子
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
姉さんは
壮健
(
じょうぶ
)
そうに成ったばかりでなく、晴々とした眼付で玉木さん達の噂をした後に、めったに口にしたことのない
仮白
(
こわいろ
)
なぞを
遣
(
つか
)
うほど機嫌が好かった。
桜の実の熟する時
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
壮健
(
じょうぶ
)
な時と同様にガラガラしていたが、
底力
(
そこぢから
)
が抜けていて、一緒に声を合わして笑う事が出来なかった。
硯友社の勃興と道程:――尾崎紅葉――
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
それは子供の時分のことですが、この頃はまた、すこしの
音響
(
ものおと
)
にも
驚愕
(
びっくり
)
するくせが付き、そして明るい光線を見るのが非常な苦痛です。体は至って
壮健
(
じょうぶ
)
ですが、全体に痛みを覚えます。
誰?
(新字新仮名)
/
モーリス・ルヴェル
(著)
目鼻立は十人並……と言うが人間並で、色が赤黒く、いかにも
壮健
(
じょうぶ
)
そうで、
口許
(
くちもと
)
のしまったは
可
(
い
)
いが、その唇の少し
尖
(
とが
)
った処が、
化損
(
ばけそこな
)
った狐のようで、しかし不気味でなくて
愛嬌
(
あいきょう
)
がある。
みさごの鮨
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
壮健
(
じょうぶ
)
の時と同じように平気な顔をして談笑していても
自
(
おの
)
ずと憂愁に閉ざされて話を途切らしがちだった。
硯友社の勃興と道程:――尾崎紅葉――
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
彼は七層ばかりある
建築物
(
たてもの
)
の内の第一階の戸口のところで、年とった
壮健
(
じょうぶ
)
そうな
婦
(
おんな
)
の赤黒い朝の
寝衣
(
ねまき
)
のままで出て迎えるのに逢った。その人が下宿の
主婦
(
かみさん
)
であった。
新生
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
このお房の発熱は一晩若い親達を驚かしたばかりで、彼女は直に
壮健
(
じょうぶ
)
そうな、好く笑う子供に
復
(
かえ
)
った。
家:01 (上)
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
「
吾儕
(
われわれ
)
が豊世さんから
羨
(
うらや
)
まれるようなことは何にも無いサ——唯、身体が
壮健
(
じょうぶ
)
だというだけのことサ」
家:02 (下)
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
「ほんに、この児は
壮健
(
じょうぶ
)
そうな顔をしてる。眼のクリクリしたところなぞは、三吉の
幼少
(
ちいさ
)
い時に
彷彿
(
そっくり
)
だぞや……どれ、皆な好い児だで、伯母さんが
御土産
(
おみや
)
を出さずか」
家:02 (下)
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
この児の姉さん達の方がずっと
壮健
(
じょうぶ
)
そうだった。ところが姉さん達は死んでしまって、育つかしらんと思った泉ちゃんの方がこんなに
成人
(
しとな
)
って来た——分らないものだね
新生
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
「これで
御郷里
(
おくに
)
の方へでも連れていらしッたら、また
壮健
(
じょうぶ
)
に成るかも知れません」
家:02 (下)
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
奉公人を多勢使って
贅沢
(
ぜいたく
)
に暮して来た日までのことに比べると、すべて新たに習うようなものである。とはいえ、お雪は
壮健
(
じょうぶ
)
な身体を持っていた。彼女は夫を助けて働けるだけ働こうと思った。
家:01 (上)
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
「ヨウ、日に焼けて、
壮健
(
じょうぶ
)
そうな児だわい」と達雄も
快濶
(
かいかつ
)
らしく笑った。
家:01 (上)
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
“壮健”の意味
《名詞》
壮健(そうけん)
元気で健康的なこと。
(出典:Wiktionary)
壮
常用漢字
中学
部首:⼠
6画
健
常用漢字
小4
部首:⼈
11画
“壮”で始まる語句
壮
壮佼
壮丁
壮観
壮士
壮年
壮者
壮図
壮漢
壮夫