“御土産”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おみやげ70.4%
おみや18.5%
おんつと3.7%
おんみやげ3.7%
をみやげ3.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
父は例の気性きしょうだから、呵々からからと笑いながら、「それも御土産おみやげの一部分です、どうか一緒に受取っておいて下さい」と云った。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「フウン——お前さんが五歳いつつで、菊ちゃんが三歳みっつ——そう御悧好おりこうじゃ、御褒美ごほうびを出さずば成るまい——菊ちゃんにも御土産おみやが有りますよ」
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
梛子やしを松と見ればたゞ大磯あたりの心地する海岸のホテルども、夜はがくれのの美しく見え申しさふらふ。赤塚氏は父君ちちぎみへの御土産おんつとに菩提樹の実の珠数玉じゆずだまを買はんと再び船を雇ひてかれさふらふ
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
そへて出し先生是は餘り御麤末おそまつなれども長兵衞長八兩人の御土産おんみやげなり御受納ごじゆなふ下さる樣御願ひ申上ると云ば後藤は此品々を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「あ、かえつたよ」「御土産をみやげもたんとあるよ」
夜汽車 (新字旧仮名) / 尾崎放哉(著)