“候”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
そうろう39.5%
そろ15.4%
そうら11.3%
さふらふ10.6%
さふら6.1%
うかが3.5%
こう2.9%
そうろ2.6%
うかゞ1.0%
ぞろ1.0%
(他:19)6.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“候”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語6.1%
文学 > 日本文学 > 日記 書簡 紀行2.7%
文学 > 日本文学 > 詩歌0.9%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
「南蛮寺の謎手に入れんとする者信長公一人いちにんにてはそうろうまじ、我等といえども虎視耽々、尚その他にも数多く候」
南蛮秘話森右近丸 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「——いかなることあるとも他言いたすべからず。大事出来しゅったい、一刻を急ぎそうろうあいだ、馬にて参るべし。 豆州」
ドーダ五十せんでこんなに腹が張つた云々うん/\野性やせい遺憾ゐかんなく暴露ばうろせられたる事にそろ
もゝはがき (新字旧仮名) / 斎藤緑雨(著)
さうだ、こんな天気のいゝ時だとおもおこそろは、小生せうせいのいさゝかたぬことあれば
もゝはがき (新字旧仮名) / 斎藤緑雨(著)
貴嬢きみはわが願いを入れ、忍びて事の成り行きを見ざるべからず、しかも貴嬢きみ、事の落着は遠くもあるまじ、次を見そうらえ。
おとずれ (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
試みに想いそうらえ、十蔵とはよこしまなる妻のために片目を失いし十蔵なり、妻なく子なく兄弟なく言葉少なく気重く心怪しき十蔵なり。
おとずれ (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
いかにも堪難たへがたさふらふ飼鳥かひどりをおすゝまをせしはわたくし一世いつせい過失あやまち
十万石 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
御依頼ごいらい唱歌しやうかけん我等われら三人さんにんとも同意どういいたさふらふ
日の出 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
大切たいせつ路銀ろぎんを、ト懷中ふところ御直おんなほさふらへと据直すゑなほして、前褄まへづまをぐい
魔法罎 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
仏蘭西フランス海辺うみべに立てる木のすくなき山を船室の窓より見ながら、私はいかなる思ひをか致しさふらひし。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
友はわずかにおもてげて、額越ひたいごしに検事代理の色をうかがいぬ。渠は峻酷しゅんこくなる法官の威容をもて、
義血侠血 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
直行はたたずみて様子をうかがひゐたり。抜足差足ぬきあしさしあし忍びきたれる妻は、後より小声に呼びて、
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
くきは直立し少数の茎葉けいよう互生ごせいし、初夏しょかこういただき派手はでやかな大花たいかが咲く。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
ふたゝ冷水浴れいすゐよくおこなひ、春夏しゆんかこう繼續けいぞくするをしも
命の鍛錬 (旧字旧仮名) / 関寛(著)
近習たちが迎えに来た。やがて筑前どのが御登城の時刻も近づいてそうろうとある。信長は宗易をのこして天守閣へ立ち去った。
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
哲学でそうろうの科学で御座るのと言って、自分は天地の外にたっているかの態度を以てこの宇宙を取扱う。
牛肉と馬鈴薯 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
食卓に就きて程經ぬるに、ジエンナロのみ來ざりければ、フランチエスカの君は心を勞し、公子はあまたたび人を馳せて、その歸るをうかゞはせぬ。
物寂しく獨り聳えたる塔のさきに水鳥の群立むらたち來らんをうかゞひて網を張りたるあり。
これはどうじゃとあきれてまたぞろ眼をあけば花漬、アヽ是を見ればこそ浮世話も思いの種となって寝られざれ、明日は馬籠峠まごめとうげ越えて中津川なかつがわまで行かんとするに
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
彼は此態を見て居て又ぞろ不安を感じ出して來た。
病院の窓 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
「ああ、あそこへ家が建つのだな。だんだん暖かくなるのだから、普請にはいいころだな」
乱世 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
R村のピエル・フオンの城主を夏の間に訪問する約束だつたが、貧しい生活にのみ囚はれてゐる私は、決してそれだけの余暇を見出す事が出来ずにゐる間に、世は晩秋の薄ら寂しいころであつた。
ピエル・フオン訪問記 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
「さんぞうろういずれもの旦那衆にさように勧進かんじんを申し上げて御用をつとめまいらせ候、今法界坊とは、やつがれのことに御座あり候」
大菩薩峠:36 新月の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「さんぞうろう、これに懲りぬ事なし。」
歌行灯 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
唐の陳蔵器ちんぞうき説に風狸邕州ようしゅう以南に生じ、兎に似て短く、高樹上に棲息し、風をうかごうて吹かれて他樹に至りその果を食う。
この身は雲井の鳥の羽がひ自由なる書生の境界けうがいに今しばしは遊ばるる心なりしを、先きの日故郷ふるさとよりの便りにいはく、大旦那さまことその後の容躰ようだいさしたる事は御座なくさうらへ共
ゆく雲 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
鎌倉殺到さつたうはほぼ近日にさふらはん
(前略)余はふとした機会で思はしき手頃の土地見当りしゆゑ、今冬より満四ヶ年の契約にて借受け、試み旁々かた/″\事業着手のことにいたさふろふ
新らしき祖先 (新字旧仮名) / 相馬泰三(著)
ここに父答へて曰はく、「こは大君にますなり。かしこし、が子仕へまつれ」といひて、その家を嚴飾かざりて、さもらひ待ちしかば、明日あすのひ入りましき。
何とて泣給ぞとおほせあり。北の方初めの程は兎角のおんいらへもなく打沈みておはせしが、度々の御尋ねにやうやく面を上げ給而たまいて、さんざふらふ
こは颶風ぐふうしるしありて、岸區リドとヱネチアとの間なる波は、最早小舟を危うするに足るが故なりと云へり。
ツルメソとは彼らが一方には副業として、弓弦を作るの家内工業に従事し、また一方ではその生産物を、「つるそうらへ/\」と、各地に呼び売りする行商人となっておりましたから、その呼び声を取ってツルメソと言われたのです。
『国籍、氏名、年齢、住所——なるほどこれさえ残ってれば、どこの誰が死んだのかすぐ判るわけだな。これあ何だ、ええと、たとえ墜落即死致しそうらえども、ゆめ御社を恨むようさらさら御座なく候。後日のためよってくだんのごとし、か——ははあ、ここへ署名するんだな。』
踊る地平線:04 虹を渡る日 (新字新仮名) / 谷譲次(著)
一 奥のみ山の大鹿はことすはじめておどりできそろそろ
遠野物語 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
推するに榛軒は貞白のしん定まるをつて金を授けたのであらう。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
言ふまでもなく、「サフロ」から来た「そよ」「ソウよ」であること疑ひもないのだが、小唄・狂言には、大抵の場合、「よ」「うよ」「うよの」と言ふ風に、誰も解釈して来たらしい。
「さうや さかいに」 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
今朝の嵐は、嵐ではげによの。大堰オホヰ川の川の瀬の音ぢやげによなう。(閑吟集)
「さうや さかいに」 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
水がこほるやらむ。みなと川が細りよの。我らも独り寝に、身が細りよの。(同じく)
「さうや さかいに」 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
在府中、ソモジトノ永キ縁モ、マタ江戸出立ノミギリ、観音堂ニテ綱女ツナジヨノ顔ヲ見オサメ申シ候ノコトモ、今ナオマザマザシク覚エソウラエド、コノタビコソハ、阿波ニテステベキ一命、ソモジニハ、スベテヲ忘レクルルコソ、何ヨリモヨキ餞別センベツニコソ……。
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
例年当寺ニテ執行シュギョウ阿波アワ丈六寺代印可ノ儀ナラビニ遍路人ヘンロニン便乗ノ扱イ等ニワカ阿州家アシュウケヨリ御差止オサシト有之候コレアリソウロウモッテ中止イタシソウロウナオ秋船アキブネノ遍路ハ其折ソノオリ再告申サイコクモウスベキコト
鳴門秘帖:03 木曾の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)