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候
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うかゞ
ふりがな文庫
“
候
(
うかゞ
)” の例文
その漸く近づくを
候
(
うかゞ
)
へば、靜かに
艣
(
ろ
)
を
搖
(
うごか
)
すものは一人の老翁なり。艣の一たび水を打つごとに、波は
薔薇花紅
(
ばらいろべに
)
を染め出せり。舟の
舳
(
へさき
)
に一人の
蹲
(
うづくま
)
れるあり。その
形女子
(
をみなご
)
に似たり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
之によりて朝議を
候
(
うかゞ
)
ふの間、しばらく坂東の諸国を
虜掠
(
りよりやく
)
し了んぬ。
平将門
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
然るに柏軒先生は毎旦将軍に謁し、退出後も亦頗多事であつたので、多くはわたくしが代つて脈を
候
(
うかゞ
)
ひ方を処した。又淹京間は請に応じて往診することが日に数次で、是は皆わたくしの負担であつた。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
食卓に就きて程經ぬるに、ジエンナロのみ來ざりければ、フランチエスカの君は心を勞し、公子はあまたたび人を馳せて、その歸るを
候
(
うかゞ
)
はせぬ。ジエンナロはやうやくにして來りぬ。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
我目前には
猶突兀
(
とつこつ
)
たる山骨の立てるあり。物寂しく獨り聳えたる塔の
尖
(
さき
)
に水鳥の
群立
(
むらた
)
ち來らんを
候
(
うかゞ
)
ひて網を張りたるあり。脚底の波打際を見おろせばサレルノの
市
(
まち
)
の人家
碁子
(
きし
)
の如く
列
(
つらな
)
れり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
“候”の意味
《動詞》
高貴な人のそばに仕える。
(出典:Wiktionary)
“候”の解説
侯
候(コウ、そうろう、グ)
(出典:Wikipedia)
候
常用漢字
小4
部首:⼈
10画
“候”を含む語句
申候
居候
有之候
斥候
徴候
存候
伺候
時候
御座候
仕候
候間
無之候
相成候
致候
候人
被下候
被存候
兆候
被下度候
候処
...