“致候”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いたしそうろう42.9%
いたしそろ28.6%
いたしさふらふ14.3%
いたしさふら14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
拝啓昨今御病床六尺の記二、三寸にすぎすこぶる不穏に存候間ぞんじそうろうあいだ御見舞申上候達磨儀だるまぎも盆頃より引籠ひきこも縄鉢巻なわはちまきにてかけいの滝に荒行中あらぎょうちゅう御無音ごぶいん致候いたしそうろう
病牀六尺 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
かくの如くすれば好物はむさぼり次第貪りそうろうごうも内臓の諸機関に障害を生ぜず、一挙両得とは此等の事を可申もうすべきかと愚考致候いたしそろ……
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
今日まで懕々ぶらぶら致候いたしさふらふて、唯々なつかし御方おんかたの事のみ思続おもひつづさふらふては、みづからのはかなき儚き身の上をなげき、胸はいよいよ痛み、目は見苦みぐるし腫起はれあがり候て、今日は昨日きのふより痩衰やせおとろ申候まをしさふらふ
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
命有らん限は此の苦艱くげんのが候事さふらふことかなはぬ身の悲しさは、如何に致候いたしさふらはばよろしきやら、御推量被下度候くだされたくさふらふ
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)