“昨日”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
きのう70.7%
きのふ22.3%
さくじつ5.1%
ゆうべ0.3%
キノナ0.3%
きそ0.2%
きにやう0.2%
きの0.2%
きのな0.2%
きんにょう0.2%
(他:3)0.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“昨日”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸45.2%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)14.0%
文学 > 日本文学 > 小説 物語12.3%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
僕はそのうちに白い浴衣ゆかたを着た男のいるのを見て、多分叔父が昨日きのうあたり東京から来て泊ってるのだろうと思った。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
所にも似ず無風流ぶふうりゅうな装置には違ないが、浅草にもまだない新しさが、昨日きのうから自分の注意をいていた。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
はじめあひだ矢張やはり昨日きのふおなじく、數百頭すうひやくとう猛獸まうじうたいをなして
だからつれてゐる女の子がもう五つになると云ふにもかかはらず、まだ娘の時分の美しさを昨日きのふのやうに保存してゐた。
東京小品 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
昨日さくじつは、あまり口惜くやしゅうございましたから、ねむらず工夫くふうしました、今日はそう負けはいたしません」
竈の中の顔 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
『丑松の奴がいろ/\御世話様に成りますさうで——昨日さくじつはまた御出下すつたさうでしたが、生憎あいにくと留守にいたしやして。』
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
部屋中に満ちあふれている春の陽光が、彼の気分をがらりと快活にした。昨日ゆうべの変てこな気持がうその様に思われた。
一寸法師 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
「そういえばカンカン寅の一味も、あの中身をソックリつけてと云っていたよ。こいつは変だぞ。……オイ政どん、噂に聞くと、あのカンカン寅が銀座の金塊を盗みだしたというが、お前は昨日ゆうべ、あの建物にカンカン寅が隠してあった九万円の金塊を探しだして、搬びだしたんだナ」
疑問の金塊 (新字新仮名) / 海野十三(著)
女『アノナハーン、アエヅダケァガナハーン、昨日キノナスアレー、シタアナーハン。』
葬列 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
女『アノナハーン、アェヅダケァガナハーン、昨日キノナスアレー、シタアナーハン。』
葬列 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
夕されば今日もかなしきくいの色昨日きそよりさらに濃さのまされる
九条武子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
昨日きにやうおもたくつてひどかつたつけぞ、所爲せゐ今日けふかたいてえや」おつぎはよろこばしげにいつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
やす それから、おつ母さん、昨日きのん話や、どぎやんしゆうかな。バツケエの話くさい。
牛山ホテル(五場) (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
先刻さきた、俺ア来るどき、巡査ア彼家あすこへ行つたけどら。今日検査の時ア裏の小屋さ隠れたつけア、誰か知らせたべえな。昨日きのなから顔色つらいろア悪くてらけもの。』
赤痢 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
昨日きんにょうなんしたげなの。わしゃちょうど馬を換えに行っとりましての」と、手を休めて、
千鳥 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)
兼「えゝとなんだナ……鳥渡申上々とりなべちゅうじょう/″\……はてな鳥なべになりそうな種はなかったが、えゝと……昨日さくひはよき折……さア困った、もしお使い、実はね鉋屑かんなくずの中にあったからお土産だと思ってね、お手紙の通りい折でしたが、つい喰ったので」
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
ところでじゃ、あの精女の姿を思い出して見なされ、思い出すどころかとっくに目先にチラツイてある事じゃろうがマア、そのやせ我まんと云う仮面をぬいで赤裸の心を出さにゃならぬワ、昨日キノウ今日知りあった仲ではないに……
葦笛(一幕) (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
仮名が二つに分れると同時にこれを用いる語も二つに分れて、「伎」「企」「枳」などを用いて「紀」「奇」などを用いない語「ユキ」「キミ」「昨日キノフ」「アキラカ」などと、「紀」「奇」などを用いて「伎」「企」「枳」などを用いない語「ツキ」「キリ」「ツキ」などとの二つに分れるのであります。
古代国語の音韻に就いて (新字新仮名) / 橋本進吉(著)