“昨日”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きのう70.3%
きのふ22.2%
さくじつ5.3%
ゆうべ0.3%
キノナ0.3%
キノフ0.3%
あす0.1%
きそ0.1%
きなふ0.1%
きにやう0.1%
きの0.1%
きのな0.1%
きんにょう0.1%
きんによ0.1%
さくひ0.1%
キノウ0.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
まだ昨日きのうったあめみずが、ところどころのくぼみにたまっていました。そのみずおもてにも、ひかりうつくしくらしてかがやいていました。
幾年もたった後 (新字新仮名) / 小川未明(著)
……そして、それが、そのまど子さんの返事を聞くまで、ついまだ、昨日きのふの出来事のやうにしか、ぼくには思へなかつたのである……
十年…… (新字旧仮名) / 久保田万太郎(著)
上松を過れば、一たび遠く離れし木曾川は再び來りて路傍を洗ひ、激湍の水珠すゐしゆを飛ばし、奇岩の水中によこたはれる、更に昨日さくじつに倍せるを覺ゆ。
秋の岐蘇路 (旧字旧仮名) / 田山花袋(著)
部屋中に満ちあふれている春の陽光が、彼の気分をがらりと快活にした。昨日ゆうべの変てこな気持がうその様に思われた。
一寸法師 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
女『アノナハーン、アエヅダケァガナハーン、昨日キノナスアレー、シタアナーハン。』
葬列 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
キミ」「ユキ」「御酒ミキ」「ツキ」「オキ」「る」「カキ」「サキ」「オキナ」「昨日キノフ」「キヨ」「常盤トキハ」「アキラメ」「サキハヒ」「杜若カキツハタ」「行き」「き」「分き」「吹き」「
国語音韻の変遷 (新字新仮名) / 橋本進吉(著)
れはれはおさどころいおかた、まあ今宵こよひ何處どこへおとまりにて、昨日あすはどのやうなうそいふておかへあそばすか、ゆふかた倶部樂くらぶ電話でんわをかけしに三ごろにおかへりとのことまた芳原よしはら式部しきぶがもとへではきか
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
夕されば今日もかなしきくいの色昨日きそよりさらに濃さのまされる
九条武子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
なんなんでもいしはれませんよ。晩餉ごはんはまだなんですか。そんならおしへてげませう。此處こゝひだりまがつて、それからみぎれて、すこし、あんたと昨日きなふあつたみちのあの交叉點よつかどです。
ちるちる・みちる (旧字旧仮名) / 山村暮鳥(著)
昨日きにやうおもたくつてひどかつたつけぞ、所爲せゐ今日けふかたいてえや」おつぎはよろこばしげにいつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
やす それから、おつ母さん、昨日きのん話や、どぎやんしゆうかな。バツケエの話くさい。
牛山ホテル(五場) (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
先刻さきた、俺ア来るどき、巡査ア彼家あすこへ行つたけどら。今日検査の時ア裏の小屋さ隠れたつけア、誰か知らせたべえな。昨日きのなから顔色つらいろア悪くてらけもの。』
赤痢 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
昨日きんにょうなんしたげなの。わしゃちょうど馬を換えに行っとりましての」と、手を休めて
千鳥 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)
閘門かふもんを明けたでさ、昨日きんによ
ある日の印旛沼 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
えゝとなんだナ……鳥渡申上々とりなべちゅうじょう/″\……はてな鳥なべになりそうな種はなかったが、えゝと……昨日さくひはよき折……さア困った、もしお使い、実はね鉋屑かんなくずの中にあったからお土産だと思ってね
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
昨日キノウ今日知りあった仲ではないに……
葦笛(一幕) (新字新仮名) / 宮本百合子(著)