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『ある日の印旛沼』
ふりがな文庫
『
ある日の印旛沼
(
あるひのいんばぬま
)
』
私達は茣蓙を持つたり、煙草盆を持つたり、茶器を携へたりして、午前の日影のをりをり晴れやかに照りわたる間を土手の方へと行つた。水田の中では水鶏の声が頻りにきこえた。 『コ、コ、ココ、コ、コ』 いかにも水に近い感じであつた。沼はまだそれと見えて …
著者
田山録弥
著者
田山花袋
ジャンル
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
初出
「新青年 第一巻第十号」1920(大正9)年9月13日
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約8分(500文字/分)
朗読目安時間
約12分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
隠
(
こもり
)
昨日
(
きんによ
)
掌
(
つかさど
)
水鶏
(
くゐな
)
碍
(
ささ
)
閘門
(
かふもん
)
曳曳
(
えいえい
)
沢瀉
(
おもだか
)
浅芽
(
あさめ
)
滓
(
かす
)
緊
(
し
)
船尾
(
とも
)
茣蓙
(
ござ
)
藺
(
い
)
蘆荻
(
ろてき
)
錆
(
さび
)
剖葦
(
よしきり
)