“藺”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
57.1%
28.6%
7.1%
いぐさ4.8%
りん2.4%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして、を敷いた床に人も見えず、ただ大きな炉の中に、ばちばちと松薪まつまきが燃え、その煙は、一つの窓からむうっと外へ吐き出されてくる。
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この辺には珍らしい小湿原で、あたかも人の手を加えた畦とも紛う境界を作って、それぞれに水を湛え、その中にの類がまるで稲そっくりに生えている。
ある偃松の独白 (新字新仮名) / 中村清太郎(著)
また後に自分の「田の青やぎていさぎよき」の心像が膠着してそれが六句目の自句「しょろしょろ水にのそよぐらん」に頭をもたげている。
連句雑俎 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
彼女の兄さんである増田氏は私に、この葺材は一種異様なで、屋根葺に用いる普通の藁よりも高価であると共に、余程長くもつと語った。
しかれども一度時きたらば、一陣の颶風ぐふうはその長さ六十尺の帆桁をもわらくずのごとくに砕き、烈風はその高さ四百尺のマストをものごとくに折り曲げ
石の橋の上には、刈つたが並べて干してあつて、それから墓地の柵までのあひだは、笠のやうな老松らうしようが両側からおほひかゝつた。
父の墓 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
醫光寺から萬福寺までは、それほど離れてゐない。歩いても知れたほどだ。青い麻畠の間の小道もめづらしく、樂しかつた。この邊には、麻、などの畑も多い。
山陰土産 (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
冬でもの笠を被つて濱へ出て、餌を拾つて、埠頭場はとばに立つたり幸神潟かうじんがたの岩から岩を傳つたりして、一人ぼつちでよく釣漁つりをしてゐた。
入江のほとり (旧字旧仮名) / 正宗白鳥(著)
聞けばこれは琉球から取り寄せたださうで、それを土地の人はルイキユウと呼び、稻よりもこれを作る者が多くなつてゐるさうだ。
梅雨紀行 (旧字旧仮名) / 若山牧水(著)
されば行け、汝一もとの滑かなるをこの者の腰につかねまたその顏を洗ひて一切の汚穢けがれを除け 九四—九六
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
池には葦が伸び、蒲がき、ヌキんでゝ来る。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
池には葦が伸び、蒲がき、が抽んでゝ來る。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
池には葦が伸び、蒲がき、が抽んでゝ來る。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
いろどりと模様のある茣蓙ござで、いぐさくきを材料にしたものであります。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
みんなはその蛇の首のまはりをいぐさでもつてくびつてゐるのです。僕が通りかゝると、皆なが呼んだんです。蛇はその口から、黒くて、尖つた、軟かいやうな変なものを飛び出さしてゐました。それは大急ぎで出したり入れたりしてゐるのです。僕、それが螫すのだらうと思つたんです。そして大変恐かつたんです。
この地方はいぐさの産地で、水田に植えられている様も、土地の一風景であります。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
○台南産業館陳列の顔水竜氏指導作品の三角りんのスリッパー
台湾の民芸について (新字新仮名) / 柳宗悦(著)