“庭苑”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ソノ42.9%
ていえん28.6%
その14.3%
ていゑん14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
家の庭苑ソノにも、立ち替り咲き替つて、栽ゑ木、草花が、何處まで盛り續けるかと思はれる。だが其も一盛りで、坪はひそまり返つたやうな時が來る。池には葦が伸び、蒲がき、が抽んでゝ來る。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
まして大宮浅間の噴泉の美は、何とであろう、磨きあげた大理石の楼閣台榭ろうかくだいしゃも、その庭苑ていえんに噴泉がなかったら、とみ寂寞せきばくを感ずるであろう。
不尽の高根 (新字新仮名) / 小島烏水(著)
家の庭苑そのにも、立ち替り咲き替って、、草花が、何処まで盛り続けるかと思われる。だが其も一盛りで、坪はひそまり返ったような時が来る。池には葦が伸び、がまき、ぬきんでて来る。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
自分は偶然輪郭りんくわくの極めて明晰めいせきな古代の裸体像を思出した。クラシツク芸術の美麗を思出した。ベルサイユ庭苑ていゑんの一斉に刈込まれた樹木の列を思ひ出した。わが作品もかくごとくあれ。
黄昏の地中海 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)