“蒲”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
がま76.9%
かば9.6%
かま5.8%
かばの3.8%
1.9%
エビカヅラ1.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
城址しろあとの森が黒く見える。沼がところどころ闇の夜の星に光った。あしがまがガサガサと夜風に動く。町のあかりがそこにもここにも見える。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
鎌倉殿の弟君といえば、誰もすぐかば殿とのかと合点する。その範頼のあることを知っても、義経という弟もあることは、まだ世間に知る者はまれだった。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
山陰道筋の鉢屋をとまとも、かまとも云ったのは、薦を携帯しているが故に薦僧であり、またその薦を苫として小屋がけの屋根をくが故に苫と云い
源九郎冠者義経、かばの冠者範頼のりよりの二人は、これらの首を東洞院ひがしのとういんの大路を北へ見せあるいた上で、獄門にかけたいということを後白河法皇に伺いをたてた。これには法皇もお困りになったらしい。
子路の仕事は孔家こうけのために宰としての地を治めることである。衛の孔家は、魯ならば季孫氏に当る名家で、当主孔叔圉はつとに名大夫のほまれが高い。
弟子 (新字新仮名) / 中島敦(著)
爾に伊邪那岐黒御鬘クロミカツラを取りて、投げ棄て給いしかば、乃ちエビカヅラりき。
比較神話学 (新字新仮名) / 高木敏雄(著)