“蒲鉾”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かまぼこ96.9%
いた1.5%
かまばこ1.5%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
余の郷里にては饂飩うどん椎茸しいたけせり胡蘿蔔にんじん、焼あなご、くずし(蒲鉾かまぼこ)など入れたるをシツポクといふ。
病牀六尺 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
(敵討ちに出た昔の人が、乞食にまで零落し、蒲鉾かまぼこ小屋に雨露をしのぐ、そういう芝居を見たこともあるが、それが自分の身になろうとは)
血煙天明陣 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
たゞ一片の蒲鉾かまぼこを置いた樣にたゞ單純に東西に亙つて立つてゐるものと想像してゐたこの愛鷹山には、思ひのほかの奧山が連り聳えてゐるのであつた。
清ならこんな時に、おれの好きなまぐろのさし身か、蒲鉾かまぼこのつけ焼を食わせるんだが、貧乏びんぼう士族のけちんぼうと来ちゃ仕方がない。
坊っちゃん (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
浅草田圃あさくさたんぼに夕陽が照り、鳥越とりこえの土手のむこうにならんだ蒲鉾かまぼこ小屋のあたりで、わいわいいうひと声。
顎十郎捕物帳:10 野伏大名 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
「今朝から清助に鷄を十羽つぶさしといたさかい、あれでえゝやろ。酒は白鹿はくしかの四斗樽がまだ何んぼも手え付けへんよつて、何んぼ何んでも飮み切れまい。……さかなも常ならお前に頼むんやが、今日のこツちやさかい、朝から榮吉が町へいて、鯛五枚にはも五本、蒲鉾いたと厚燒を十枚づゝ買うて來よつた。」と
兵隊の宿 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
蒲鉾かまばこにいろいろの魚を入れるように、夢も見た材料で出来るのだね」
春心 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)