“葺”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
69.3%
ぶき13.5%
11.7%
ふき3.7%
きのこ0.6%
ふか0.6%
ふく0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かりに帝堯ていぎょうをして今日にあらしめなば、いかに素朴節倹なりといえども、段階に木石を用い、おくもまた瓦をもってくことならん。
教育の目的 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
多くはこけらぶきの古い貧しい家みである。馬車屋の前に、乗合馬車が一台あって、もう出るとみえて、客が二三人乗り込んでいた。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
思ったより大仕掛に犬を飼っているらしく、冷たい月の光りのなかに、幾棟かのトタンきの犬小屋の屋根が、白々と浮んで見えた。
睡魔 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
壁は荒壁で天井もなく、ふき降しの不細工な十坪内外の田舎造りではあったが、畳も敷き、雨戸も立てられ、ちょっと落ち着ける住居である。
長崎の鐘 (新字新仮名) / 永井隆(著)
淺ましくも竹笊たけざるへ、みにくきのこのやうに入れたのが、ざつと二十もあるでせう。
旅なれや菖蒲しょうぶふかず笠の軒 鶴声
古句を観る (新字新仮名) / 柴田宵曲(著)
やねふきが我屋ねふくや夏の月 夕兆
古句を観る (新字新仮名) / 柴田宵曲(著)