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鱗葺
ふりがな文庫
“鱗葺”のいろいろな読み方と例文
読み方
割合
こけらぶき
60.0%
こけらぶ
40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こけらぶき
(逆引き)
その正面に当ってあたかも大きな船の浮ぶがように
吉原
(
よしわら
)
の
廓
(
くるわ
)
はいずれも用水桶を載せ頂いた
鱗葺
(
こけらぶき
)
の屋根を
聳
(
そびやか
)
しているのであった。
散柳窓夕栄
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
仲之町夜桜の
盛
(
さかり
)
とても彼は貧しげなる
鱗葺
(
こけらぶき
)
の屋根をば
高所
(
こうしょ
)
より見下したる
間
(
あいだ
)
に桜花の
梢
(
こずえ
)
を示すに
止
(
とど
)
まり、
日本堤
(
にほんづつみ
)
は雪に
埋
(
うも
)
れし低き人家と行き悩む駕籠の
往来
(
おうらい
)
に
江戸芸術論
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
鱗葺(こけらぶき)の例文をもっと
(6作品)
見る
こけらぶ
(逆引き)
そこは
三棟
(
みむね
)
の高い
鱗葺
(
こけらぶ
)
きの屋根の見える山村氏の代官屋敷を中心にして、大小三、四十の武家屋敷より成る一区域のうちである。
夜明け前:03 第二部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
苔
(
こけ
)
の生えた
鱗葺
(
こけらぶ
)
きの屋根、腐った土台、傾いた柱、汚れた
板目
(
はめ
)
、干してある
襤褸
(
ぼろ
)
や
襁褓
(
おしめ
)
や、並べてある駄菓子や
荒物
(
あらもの
)
など、
陰鬱
(
いんうつ
)
な
小家
(
こいえ
)
は不規則に限りもなく引きつづいて
すみだ川
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
鱗葺(こけらぶ)の例文をもっと
(4作品)
見る
鱗
漢検準1級
部首:⿂
24画
葺
漢検準1級
部首:⾋
12画
“鱗”で始まる語句
鱗
鱗形
鱗片
鱗雲
鱗粉
鱗茎
鱗光
鱗族
鱗魚
鱗型
“鱗葺”のふりがなが多い著者
永井壮吉
永井荷風
島崎藤村