“鱗片”の読み方と例文
読み方割合
りんぺん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
百合とは、その地下の球根(植物学上でいえば鱗茎りんけい)に多くの鱗片りんぺんがあって層々そうそうと重なっているから、それでそう百合というとのことである。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
厚さ一センチ程度で長さ二十センチもある扁平へんぺいな板切れのような、たとえば松樹の皮の鱗片りんぺんの大きいのといったような相貌そうぼうをした岩片も散在している。
小浅間 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
普通ふつう中学校などにそなけてある顕微鏡けんびきょうは、拡大度かくだいどが六百ばい乃至ないし八百倍ぐらいまでですから、ちょうはね鱗片りんぺん馬鈴薯ばれいしょ澱粉粒でんぷんりゅうなどはじつにはっきり見えますが
手紙 三 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)