“扁平”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
へんぺい62.5%
ひらた15.0%
ひらった7.5%
たいら5.0%
ひらべっ5.0%
ひらべつ2.5%
フラット2.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
普通には扁平へんぺい煎餅せんべいのようなものしかできなかったが、巧者な庫男くらおとこになると是で瓢箪ひょうたん松茸まつたけや、時としてはまた人形なども作り上げた。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
ようよう一尺ぐらいのものらしく、その尾は女の頸筋にゆるく巻きついて、その扁平ひらたい首は蒲団の上に死んだようにぐたりと垂れていた。
半七捕物帳:05 お化け師匠 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
なぐさみに、それを仕掛けたのは、次平じへいと云って、山家やまがから出ましたが、娑婆気しゃばっけな風呂番で、唯扁平ひらったい石のめんを打つだけでは、音が冴えないから、と杵の当ります処へ
菊あわせ (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
新しく掘り返されたような土壌つちと、根を出している雑草と、扁平たいらの磐石と、息絶えたらしい典膳の姿とがあるばかりであった。
血曼陀羅紙帳武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
駆出してきなすった、直き後でございますよ。入違いぐらいに、お年寄が一人、そのすみッこから、扁平ひらべったいような顔を出してのぞいたんでございますよ。
吉原新話 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
扁平ひらべつたくつかぶさると
畑の祭 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
「ここのところにいちじるしくないが、K興奮が出ている。君のはまるで男の胸のように扁平フラットで、何も出ていないじゃないか」
キド効果 (新字新仮名) / 海野十三(著)