“隅”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
すみ93.6%
ぐう4.9%
くま0.3%
すみこ0.3%
すみつ0.3%
すみつこ0.3%
すみッ0.3%
はて0.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“隅”を含む作品のジャンル比率
文学 > フランス文学 > 小説 物語55.8%
文学 > 日本文学 > 小説 物語6.8%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)6.7%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
漆喰しっくいの土間のすみには古ぼけたビクターの蓄音器が据えてあって、磨り滅ったダンスレコードが暑苦しく鳴っていた。
ある崖上の感情 (新字新仮名) / 梶井基次郎(著)
朋輩ほうばい芸者の前に出すのだが、きゃらぶき葉蕃椒はとんがらしのようなものも、けんどんのすみに仕舞っておき
縮図 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
おそらく、彼はその精神の最も空漠くうばくたる一ぐうにおいて、移り変わりゆく眼界と人間の一生とを比べてみたであろう。
彼が立っている広間の一ぐうには、判事らがぼんやりした顔つきをしすり切れた服を着て、爪をかんだり目を閉じたりしていた。
皮膚の上にもう一枚皮膚ができたやうに、垢と脂とで汚れきつてゐるが、眼蓋まぶたや唇のぐるりだけ黒ん坊みたいにくまどつて生地の肌色が現れてゐた。
釜ヶ崎 (新字旧仮名) / 武田麟太郎(著)
それで結極のべつ貧乏の仕飽しあきをして、働き盛りでありながら世帯らしい世帯も持たず、何時いつも物置か古倉のすみこのような所ばかりに住んでいる、従ってお源も何時しか植木屋の女房連かかあれんから解らん女だ、つまり馬鹿だとせられていたのだ。
竹の木戸 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
——その二人はう発つて了つて、きたなへやの、補布つぎだらけな五六の蚊帳かやすみつこに、脚を一本蚊帳の外に投出して、あふのけに臥てゐた。
赤痢 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
浜口君夫婦は、座敷のすみつこで顔を二つ寄せて思案をしてゐたが、暫くすると浜口君は礑と手を打つた。
駆出してきなすった、直き後でございますよ。入違いぐらいに、お年寄が一人、そのすみッこから、扁平ひらべったいような顔を出してのぞいたんでございますよ。
吉原新話 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
新大納言が隱謀もろくも敗れて、身は西海のはてに死し、丹波の少將成經なりつね、平判官康頼やすより、法勝寺の執事俊寛等しゆんくわんら、徒黨の面々、波路なみぢ遙かに名も恐ろしき鬼界が島に流されしより、世は愈〻平家の勢ひに麟伏し、道路目をそばだつれども背後にゆびさす人だになし。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)