“辺隅”の読み方と例文
読み方割合
へんぐう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
小国辺隅へんぐう、しかも士馬少なく、産業もふるわない北国から起って、謙信が、甲州の強大武田家と、以来、殆ど年々といってよいほど、戦雲を曳いて対峙たいじすることになったのは、実に
上杉謙信 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しかし是もまたかつては皆はたいて粉にしていたことは、炒粉いりこをハッタイと謂うただ一つの語からでもわかる。そうして現在もまた辺隅へんぐうの地においては、その方法が持続しているのである。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
維昔むかし天孫豊葦原を鎮め給いしより、文化東漸とうぜんし、今や北海辺隅へんぐうに至る迄億兆ひとしく至仁じじん皇沢こうたくに浴せざるものなし。我が一家亦世々其恵を受け、祖先の勤功と父母の労苦とに由り今日あるを致せり。
関牧塲創業記事 (新字新仮名) / 関寛(著)