“辺陲”の読み方と例文
読み方割合
へんすい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
新開しんかいの町村に芸者屋町を許可するは土地繁昌を促すがためといへり。あたかも辺陲へんすい不毛の地に移民を送りて開墾をくわだつる政策の如し。
桑中喜語 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
安房は国史にはかなり古いが、徳川氏が江戸を開く以前は中央首都から遠い辺陲へんすいの半島であったから極めて歴史に乏しく、したがって漁業地としてのほかは余り認められていない。
八犬伝談余 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
本土を空しく尋ね歩いた後に、辺陲へんすいの九州をも探ってみる気になったのである。
恩讐の彼方に (新字新仮名) / 菊池寛(著)