“辺僻”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
へんぺき62.5%
へんぴ37.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
尾張の七男坊とは竹馬の友じゃに依ってなどと、辺僻へんぺきな山国の二万石や三万石を有難く頂戴してもおられまいではないか。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
また機会や因縁いんねんがあれば、客を愛する豪家や心置こころおきない山寺なぞをも手頼たよって、遂に福島県宮城県も出抜けて奥州おうしゅうの或辺僻へんぺきの山中へ入ってしまった。
観画談 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
囲炉裡ゐろり焚火たきびをしておあたんなさいまし、おこまんなすつたらう此雪このゆきでは、もう此近このちかく辺僻へんぴでございまして御馳走ごちそうするものもございません。
あのにぎやかな日本橋の真中まんなかにあった私の家が、こう云う辺僻へんぴな片田舎へ引っ越さなければならなくなってしまったこと、昨日に変る急激な我が家の悲運
母を恋うる記 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)